バービー展観に行ってきました。
会場に入るやいなや、ズラりと並んだお洒落なバービー群に
首ったけ♬
バービーは、1959年2月、米国NYで開催された
トイフェアでマテル社よりデビュー!
瞬く間に子供達の間で大人気となりました。
1962年、日本でも正式発表。
実は。。。バービーは最初の10年あまり日本で
作られていたというのをご存知でしたか?
当時「人件費が安く手仕事に定評のあった日本を生産拠点にし」
「服ばかりでなく、ドール本体の素材、金型作り、箱、カタログ、
小物まで昭和30年代の東京の下町で、内職のおかあさんたちの
手を借りながら、夢のように、繊細で美しいドール世界を
現実化してきました。」
瞳も眉も、筆で描かれていたので、
よくみると表情がどれひとつ同じではないです。
こちらの珍しいお着物のバービは日本向けに作られたもの
なのですがなんともモダンなデザインですよね。
でも、日本の子供達や母親にはざんねんなことに
あまり人気がでなかったそうです。
バービー展のすばらしかったところは、
なによりもファッションの歴史を一望できるところです。
こちらの花柄ワンピースは50年代のディオールの細いウェスト
とお花のようにフワッと広がるスカートを思わせます。
ディオールの「女性はお花のように...」
という言葉が浮かびます。
そして、女性らしさが主流だった50年代に反抗するように
ついにツイギーのミニスカートの時代に突入!
プラスチックやSFチックな新素材などでカラフルで元気な時代、
若者の時代に交代していきます。
「ミニスカート」は、当時では「自由の象徴」であり
また新しい生活、生き方の始まりだったのです。
そして、70年代。私も最も好きな時代ですが
デイビッド・ボーイなどを思わせるギンギン・ギラギラのラメや
ふんだんな色のパレードから自然と繋がる時代になっていきます。
ベトナム戦争の現実に嫌気がさした若者の時代のはじまりです。
エコ、リサイクル、自給自足の生活など
今でこそもてはやされていますが70年代は
正にそんな自由を追い求めるかのように駆け抜けた時代。
アートに歴史があるように、ファッションにも歴史があります。
何気なく毎日着ている服も様々な時代を生き抜いて
今ここに存在していると考えると本当にファッションは
時代の鏡でもあり、そして自分の鏡でも
あるような気がしてなりません。
こちらは、当時のバービーの雑誌の表紙。
60年代に流行ったモッズ・スタイル、
ジャン・リュック・ゴダールの映画に出てくるアンナ・カリーナ
にも似ているな〜。。なんて思っちゃいました。
こちらは、ゴダールの映画「女は女である」の映画のシーン。
ゴダールの映画は、洋服もほんとに可愛い☆
バービーとは関係ないけど、その時代のお洒落を上手に
とりいれていたところは共通しているかも?
お正月は、昔の映画でファッションのお勉強はいかがでしょうか?
きっと、服を通じて様々な視点を発見できるかもしれません。
バービー展は、明日27日まで!
まだクリスマスの余韻に浸りたい方。。
お仕事でクリスマスらしいことができなかった方。。
どなたでも楽しめる展覧会です!
ぜひバービーでタイムトリップしてみて下さいね☆